(有)岡部塗装店が『色』を徹底研究


by ocabe
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熱くなる色・なりづらい色

最近、「遮熱塗料」という物が人気になってきています。
一部会社では断熱塗料と称していますが、9割がた「品質偽装」ですのでお気を付け下さい。
断熱塗料は使い方や性質が全く異なります。

さて、その遮熱塗料とはどんなものなのか??
読んで字の如く、熱を遮断するものです。実際には熱を吸収しらいものと言った方が良いかもしれません。

塗装が熱くなった原因は太陽が発する赤外線を吸収し、熱を帯びてそれ自体が高温になってしまうことでした。顔料には熱を吸収しやすい物質が多く、仕方がないことだったのですが、その熱を吸収しやすい物質を、「赤外線を反射し、熱を吸収しづらい物質に変えたもの」、それが遮熱塗料なのです。

その性能はというと、驚くほど温度が下がるわけではありません。あくまでも太陽が出す赤外線を反射するだけで、外気の影響はもろに受けます。
一時、某メーカーとその販売店が、強力なライトをを当ててその違いをデモンストレートしていたことがありますが、いわゆる机上の空論に近く、過大効果のデモでしたので、クレームが多発して現在では“メーカー”は行っていません。未だに訪問販売の業者などは行っていますが、・・・。

さて、色の話に戻ります。
では、どんな遮熱塗料が一番効果的なのでしょう?
1位 「シルバー」
2位 「白」
3位以下は薄い色から順になります。
 ・
 ・
 ・
最下位 「黒」
屋根用塗料の場合、ブルーが黒以上に熱くなる場合があり、屋根とブルーから白に塗り替えると驚くほど温度が下がったような感じになります。

なぜ、色によって効果が違うかというと、それは反射率が違うからなのです。
 <一般的な色の反射率>
  シルバー91~98%
  白 約80%
  金 47%
  黒 2%

白は黒の50倍近くも反射率が違うので、その効果は絶大です。

それでは、遮熱製品の場合はどうでしょう
 <遮熱製品の反射率>
  白    日射反射率85-90% 近赤外線領域85-90%
  クレー 70-80% 45-55%
  黒    40-60% 20-35%

白と黒の差が3倍程度になり、大幅に縮んだことがお分かりになるかと思います。

一般塗料と遮熱塗料を比べても白は、通常との差がほとんどなく、黒になるとその差が大変大きいくなります。デザインや好みで黒などの濃い色を使用する場合には遮熱塗料は有効であるのではないでしょうか?

少し遮熱塗料の話をしたいと思います。
これは国でも注目している商品なのでが、類似品や偽装品が出てきており、問題視されています。
効果の基準がないため、少しでも遮熱効果を使っていれば遮熱塗料とうたっており、様々な問題が起きています。価格を安くするために遮熱成分が低い商品が出てきたり、遮熱塗料だと言って通常の塗料を使う、もしくは上塗りだけを遮熱にして、下は通常の塗料を使用するなどの悪質業者も増えています。
ホームセンターなども同様の行為をしているところが多く(下請け業者が儲けるためにやっているのですが・・・)、残念ながらどこの業者が安心というような基準がありません。

これから基準が作られるでしょうけど・・・それはまだ先の話・・・
あやしい訪問販売や、新興の会社には気を付ける必要があるかもしれません。
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by ocabe | 2009-05-11 10:59 | 色のおもしろ放話し